〜 ロンドンのお薦めパブ 〜
【6】
早いもので2018年年明け早々に出発した渡英から
10ヶ月近くが過ぎようとしています
この年も残すところ
約2ヶ月ちょっと
戌年は早い！
来年2019年は
「一生に一度！」
というキャッチフレーズの如く
ラグビーワールドカップ開催があり、
来年は何時渡英できるか、が
皆目検討も付かないな〜、と思っていたので
その前に、とばかりに
2018年はこの11月、という異例の渡英となりました
2019年はラグビWCが第一
ショップの仕入も大きな割合を占めるとなると
ロンドン滞在が長くなります
ロンドン市内の足は赤バスが1番！
そんな時の楽しみの一つは
近年ミシュランの星が多くなりつつあるロンドンの街での
1回1回の外食が楽しみになります
今回は何回そんな楽しい食事が出来るだろう、かと
楽しい画策が頭を過ぎります
外食、デリ、お茶それぞれに楽しみがあります
今回も1月の時にロンドンで幾つか訪れた食事場所に
もう一度行ってみたいな、と・・思う場所赫々
前回はアフタヌーンティーが出来なかったので
今回はどこかで1回は絶対に行きたい！・・などなど・・
その中でももう一度行って見たい、と思っている
歴史パブをご紹介いたします
パブはビールを飲むだけでなく、
文化や芸術、歴史にも溢れています
ロンドンの滞在中
初めて朝食だけをいただきに行った
ほぼ駅前のパブ
The Blackf Friarsをご紹介いたします
ロンドンの歴史的なパブとしても
必ず名があがるパブですが、
今回はこちらでいただいた人気のメニュー
エッグベネディクトは日本でも大人気！
Eggs-Benedict wikipediaより
そして、初めて知った
エッグロイヤルは肉の苦手な方にはお薦め
Eggs Royal
まだ日本でもいただいたことがなかったので、
“エッグベネディクトを食べに行こう！”と誘ってくれた
ロンドンガイドさんと一緒に
いざ！朝パブへ！Go！！
：： ザ・ブラックフライヤー ：：
The BlackFriar
パブで朝食が！？と
最初は思ったのですが、
やはりそこは“パブ”
朝食と言っても
10時からのオープン
お宿の朝食を少し軽めにしてもらって
そのエッグベネディクトを楽しみに
先ずはミセス・ハリガン宅を9時過ぎに出発しました
最寄の場所は地下鉄Circle線及びDistrict線のBlackfriars駅
宿から行くには24番バスでVictoria駅に出て、
どちらかの地下鉄線に乗れば簡単なのですが、
そこはすでに朝食後
敢えてバスだけで行ってみましょう！
いつもの24番バス2階から見えるテームズ河
24番バスでヴィクトリア駅を通過して
賑やかなウェストミンスター寺院界隈は
すでにロンドンの渋滞と観光客で溢れていました
Parlament Sq.,に立つチャーチル像
ここからバスは大きく左に曲がり、
WhiteHall、Downing Streetや
Horse Guardsの前を通り、
Trafalgar Sq.,へと向かいます
雨に濡れる広場とナショナル・ギャラリー前は大きな噴水のある
トラファルガースクエア
ここで24番バスはCharingCross駅バス停にて下車
このバス停から今度はテームズ河に平行した大通り
Strandを進むバスに乗り換えます
シティや聖ポール寺院などへ向かう通りのStrand
ここの通りを進むバスは多く、
目的地に近いBlackfriarまで行くバスは
No.11、15、23の3本がありました
早速いち早く来たNo.15バスに乗り込みました
偶然にも時折走っている懐かしい、クラシック2階建てバス
前がボンネット型になっています
バスの後ろから乗り込むと
車掌さんがすかさずオイスターカードを処理してくれます
左：バスのお尻部分に乗車・下車します 右：車掌さんと運転者さんの1階
2階立てバスですが、
何しろ下車の案内はなく、
また下車ボタンはないので、
窓の上辺りに張り巡らされた
紐をひっぱるとベルの音がなり、
そこで運転手さんはお客が降りたがっていることを知ります
そうなるとすっかりと頼りにしていた
バス停の電光掲示板案内もない為
自分の降りる場所がよく解りません
ロンドンのクラシックバスの前はボンネット型
そんな時は
車掌さんに降りたい場所を伝えておくと
必ず教えてくれます
そうして、車掌さんに教えてもらった停留場が
聖ポール寺院
バスを見送って今度は徒歩で向かいます
このバス停で降りました
そこから、頭に叩き込んだ位置で
大体の方向としてテームズ河方向へと
通りを渡って進んでみます
St. Poul's Cathedral
聖ポール寺院を背にして直角に入ってみた小道
Godllman Streetへ進み
テームズ河方向へ
最初の通りQueen Victora St.,を戻るように右に曲がります
この通りを振り返ると
Sky Gardenのビルが霞んで見えました
Sky Gardenが見えるQueen Victoria Street
その風景を背にして進み、
バス停があるところまで進みで見たら
左手側にBlackfriars駅が見えてきます
しかし、一つ失敗したのが、
そのバス停を見たら、バスNo.4、11、26、288とありました
おそらく、Charingcross駅からもNo.11があったので、
このバスに乗れば
そのままこの停留場で降りられたのかもしれません
次回試してみます！
Blackfriaersの駅舎は
構内に入ると天井までガラス張りの明るい駅舎
Blackfrairs駅構内
構内出入口近くには
大好きなカップケーキの屋台も出ています
カップケーキのLOLA'S
ロンドンでも大人気
ちょっとしたお土産にも喜ばれます
さて、ガイドさんとはこの駅で落ち合い
そぼ降る雨の中を目的のパブまでは駅前から
目と鼻の先
再び歩いてきたQueenVictoria Streetへ
駅構内を出て右手方向
ほぼ駅前にその歴史的パブがありました
The Blackfrar
角に経つひょろ長い建物
この建物は19世紀に建てられ、
かつてこの地にあったBlackfriares修道院を
モチーフとして造られたパブだそうです
実は店内はこの表から見ているより
中は想像できないくらいの内装と造りになっています
パブの入り口には朝食メニューの案内
土曜日は何と9時からオープンです！
朝食メニューの看板
このパブの本来の名前は「THE NICHOLSON'S」
店名になった朝食セットは
もしかしたらフル・イングリッシュ・ブレックファーストかも！
朝食だけでもこの品揃えは
街中の食堂並み
ポリッジやパンケーキにもそそられてしまいます
ポリッジまであるパブは初めてです！
早速中へ
すでに数組のお客さん達で
テーブルは占められていました
何となく旅行家族や若者グループ数組
平日の10時を過ぎたところですから、
やはりここは旅行者が多いのかも・・・
旅行者家族らしいグループや
若者グループ達
窓側のテーブルに落ち着き、
お隣の家族達を見ると
食欲旺盛な息子達の皿はかなり大判
見る見るうちにお皿の余白が大きくなっていきます
メニューを見る前に店内をじろじろ
バーカウンターの上に
修道士達の木彫りらしいレリーフが
店内のランプに浮かび上がっています
“Black Friare”とはドミニコ修道院の通称
黒衣の修道士だったことから、
ドミニコ修道士達は「黒い修道士」
Blackfriaresと呼ばれていました
黒衣の修道士
修道士達の農作業の様子らしいレリーフが
お酒を作る場所
バーカウンターを飾っているのが面白い
もしかしたら、昔のビール作りの様子なのかもしれません
修道士の畑仕事の様子・・のようです
さて、テーブル席に置かれたメニューを
つぶさに読み込みます
朝食メニューに詳細が記されています
その内容からお客さんは選ぶことができます
メニューを見ると
「エッグベネディクト」は
ヨークシャーハムが乗っている
もう一つ気になったが、
そのエッグベネディクトの下に書かれていた
“EGGS ROYALE”
説明を読むと
EGGS BENEDICT同様にマフィンの上に
トッピングがされているよう
それがハムではなく、サーモン
ガイドさんと一緒にうなずいたのは
それぞれを食べてみたい、という暗黙の了解の印
スタッフの兄ちゃんに
EGGS BENEDICT＆EGGS ROYALEを注文
（エッグベネディクト£7.75也 エッグロイヤル£7.95也）
待っている間にトイレと証して
店内も散策してみました
バーカウンターはUの字型をしていて、
そのカウンターに沿って進んでみます
このカウンター沿い、店内を進むと
先ず圧倒されるのが
大きな暖炉の上のレリーフと
暖炉のカーブを縁取る木製の幅木、というのか・・
磨かれたマホガニーのような木製の縁取りの細工も素晴らしい！
赤いソファーのテーブル席はブースに分かれている
手前の暖炉の上の意匠も見事
暖炉の隣には少し引っ込んだブースもあり、
秘密の小部屋のよう・・
きっとあったかい最高のテーブルにちがいない
その奥にはダイニングルームと書かれたスペースがありました
ダイニングルームへ通じる入り口
トイレはこのダイニングルームを入った場所にあります
こちらは全てテーブル席となっています
天井が高くドウモのように丸天井で
ここも小さな教会内部のよう
鏡を使い暗い店内に照明がきらきらしています
このダイニングルームは中世の豪華な部屋を思わせるような、
そんな雰囲気に溢れています
ダイニングルームのテーブル
ダイニングルームはバーコーナーから入ると横広な長方形
照明のランプの光も中世にタイムスリップしたかのようです
鏡の上には文字が刻まれ、
アンティーク風のランプが柱ごとにあります
はじの部分の天井はカーブを描いた石造りにも見えます
天井部分の修道士はまるでレリーフのよう
天井こうしてみるとタイルを敷き詰めたようにも見えます
カーブした天井にはビールを飲む修道士のレリーフ
このダイニングルームを見ていくだけでも
必見の価値
しばし、この部屋での食事は
果たしてここはパブだっただろうか・・・と
思ってしまいそうです
しばし、この部屋を散策しながら
トイレから戻るとすぐにスタッフのにいちゃんが
オーダーの朝食を持ってきてくれました
EGGS BENEDICT
ヨークシャーハムは時折スーパーマーケットでも購入し、
大好きなハムの一つ
かなり肉厚
EGGS ROYALE
サーモンの上にはたっぷりとオランデーズ・ソース
仲良く一つづつをお皿に交換して
ほおばったのは言うまでもありません
こうして比べるとハムの方がたっぷり！
やはりここはロンドン
サーモンよりもハムの方が美味しかった
それでも、初めていただいたこの朝食は
如何にも“アメリカ”（行ったことないけど）風だな〜と思いました
やはり、このパブのメニューのTOP
目玉でしょう
The Nicholson's Breakfastは
「ソーセージ、ベーコン、ハッシュブラウン、マッシュルーム、
卵、トマト、ブラックプディング、ビーンズ、トースト・マフィン
£8.75也
やっぱり、イギリスの朝食は質も量も世界1でしょう！
世界に誇る
Full English Breakfast！
《The Blackfriaers》
